留学生インタビュー

自らのキャリアを見据えて選んだ国、日本。

自分の知識を更に深いものにしていきたい―
中国の大学では電子・情報について学んでいましたが、より高度な専門知識を習得したいと思い大学院への進学を決めました。中国国内はもちろんアメリカの大学院も検討する中最終的に日本を選んだのは、電子分野で世界でも最先端の技術を習得でき、さらに日本語を習得できるという大きなアドバンテージがあったからです。
留学先は、電気通信大学大学院の情報理工学研究科。研究テーマは光触媒で、これは日本で生まれた技術。環境に優しく、エネルギー問題の解決にもつながる可能性を秘めている将来性のある分野です。この分野を学ぶことができたのは、私にとって非常に価値のあることだと感じています。将来は、身に付けた技術を日本、世界、そして母国で活かしていきたい。それが、私の夢です。

研究や就職活動の大きな一助。

来日後は日本語学校に通いながら、受験勉強に励む毎日。日本人向けの入試の教材を買い、ゼロから勉強しました。日本語の勉強もしながら、そのままその日本語で受験勉強をする。当時は本当にたいへんな想いをしましたが、今振り返るとそれは大きな糧になっていると考えています。
電気通信大学大学院に無事に合格した後、同大学の留学センターの先生から私に突然電話がかかってきました。入学試験の結果、日本学生支援機構(JASSO)の私費外国人留学生学習奨励費給付制度の大学推薦の資格が私にはあるというのです。この奨学金は私費留学生向けで、成績優秀者でなければ受給することができません。本当に努力して入学した甲斐があったと感じましたね。
日本語学校に通っていた頃は、アルバイトをして生活をしていました。しかし、大学での研究が忙しい時期や就職活動の期間は、アルバイトの時間を減らさなければならないこともしょっちゅうでした。そんな時でも生活に不安を感じることなく、学業や自分の将来に対して時間を使うことができたのは、この奨学金があったから。私が日本で学ぶ上で、大きな助けとなりました。

自分の努力が認められる場所。

外国人留学生の中には、日本語がまだ得意ではない人も多いと思います。私も、日本に来たばかりの頃はあまり上手に話すことができず、様々な場面で苦労しました。
 まずとても大切だと思うのは、日本の人たちの考え方や習慣を理解することです。みんな積極的に他の人を手伝ったり、常に他の人がどう感じるかに気を配っています。自分のことだけではなく、周りの人のことにも配慮する。こうした考え方を理解することが、日本の社会に溶け込む一つのポイントだと思います。
 そして、日本は努力をすれば必ず認めてもらえる社会であることを強く実感しています。
大学院に入学して間もないころは、勝手がまだわからない私は、研究室の先輩や同期に多くの場面で助けられました。
また、アルバイトをしていたとき、最初の頃は他のスタッフの仕事の邪魔になってしまうようなことも多々あり、怒られてばかりいました。でも、必死で日本語を覚え、徐々に仕事もできるようになると、次第に認めてくれ、信頼してくれるようになったのです。
そして驚いたことに、私の誕生日には、店長さんから私の名前入りの高価な包丁をプレゼントしてもらいました。これは本当に嬉しかったですね。 このように、日本では国籍や性別、年齢を問わず、努力した人を認めてくれます。それに、何かミスをしたとしても、その間違いを認めて丁寧に謝罪すれば許してもらえますし、次に同じことを繰り返さないようアドバイスもしてもらえます。

日本留学の先に広がるものは。

近年、日本企業は積極的にグローバル化を進めており、それに伴って外国人を採用する企業も急増しています。私も日本企業への就職を考え、大手電気機器メーカーである日本電産株式会社に就職を決めました。就職活動を通じて、日本企業は、高度な専門知識を持ち、日本語で自分の意見をしっかり言える外国人を必要としていると実感しています。日本企業で働きたい外国人にとっては、日本へ留学することでチャンスは大きく広がるでしょう。
私のように、「ものづくり」に興味を持っている学生にとっては、日本は最も魅力的な場所。最先端の技術に触れることは、今後の人生において必ずプラスになるはずです。日本留学を考えている皆さんには、文化の違いや言葉の壁など困難なこともあるかと思いますが、ぜひ努力して乗り越えてもらいたいですね。