元日本留学生メールマガジン No.10 2010年3月

帰国留学生会紹介 あなたの国で日本文化を 日本の最新情報 日本留学関連情報 http://www.studyjapan.go.jp/

元国費留学生の皆さんへ

日本は今「卒業式」や「入学式」のシーズンです。
街に、はかま姿の女子大生を見かける季節でもあります。
留学中に目にされた方もおいででしょう。
一般の女性が袴をはくようになったのは明治の初め1870年頃からで、主に女子の通う学校の教員が着用していたようです。その後しばらくしてから女学生もはくようになりましたが、女性の服装が現在のようなスタイルになって自然とはかまも廃れていきました。
それが、20年ほど前、明治時代を舞台にした少女マンガが人気を博し、この主人公を演じた女優が自分の卒業式にはかま姿で出席したことからリバイバルしたようです。
今では3月の風物詩のひとつといえるかもしれません。

帰国留学生会紹介 - Reportage

あなたの国、そして世界には、日本での留学経験を持つ方々がたくさんいます。

その方々は、各国で、あるいは国を超えて、「帰国留学生会」をつくり、友好と連携を深めています。全世界で組織されている帰国留学生会はすでに90カ国・270団体以上に上っています。

帰国留学生会の活動に関心を持たれた方々は、是非、母国の「帰国留学生会」にコンタクトしてみてください。各国帰国留学生会の連絡先については、次のURLで確認できます。
http://www.studyjapan.go.jp/jp/ath/
ath0201j.html

なお、日本の在外公館では、帰国留学生会の立ち上げや活動の活性化を目的とした支援を行っています。詳細は各公館の留学生担当者にご相談ください。

第四回全伯国費留学生同窓会全国会合(2010年3月6日)

文部科学省奨学金の説明会(2009年3月5日)

ブラジリア国費留学生同窓会(ABRAEX)


ブラジル人留学生の皆さんへ

ブラジリア国費留学生同窓会(ABRAEX)は、今回再び、元日本留学生メールマガジンに寄稿させていただき、留学経験をお持ちの帰国留学生や現在留学中の国費留学生の皆さんに連絡する機会を得ることができました。

ABRAEXの目的は、日本での経験を保持し、文化的・学術的な関係を深めること、日本政府が支給する奨学金について広めること、文化的なイベントを企画し参加すること、新規の国費留学生に、ブラジル出国前と日本滞在中の支援を行い、帰国に際してはブラジルでの就職を支援することです。

ブラジルに帰国されたら、元留学生協会に参加されることをお勧めします。私たちと同じような会はいくつもあります。お問い合わせ先については、私たちのウェブサイト、www.abraex.org.brをご覧ください。

私たちが力を合わせることで、日本留学という絶好の機会について情報やガイダンスを求めている学生たちを支援することができます。

ブラジルのすべての留学生や元留学生と同窓会を統合することが重要だという認識に立ち、2010年3月6日に第四回全伯国費留学生同窓会全国会合を開催しました。大会は、在ブラジリア日本大使館において、同大使館とJICAのご支援により開かれました。主な成果として、国費留学生同窓会のブラジル委員会の設立、同窓会のポータルの開設、会員が話し合うための電子フォーラムの創設、ブラジル人帰国留学生のための全国データベースシステム構築に向けた最初の枠組み、などが挙げられます。

ブラジリアでは、ABRAEXが文部科学省帰国留学生とJICA訓練生をひとつにまとめていますが、他の都市のブラジル人同窓会でも、同じ体制のものがあります。私たちには、共通している点がかなりあり、行っている活動の成功を確実なものにする上で、こうしたまとまりが非常に重要であるということに気づきました。

私たちは、ネットワークの拡充について話し合い、その実現に努めています。既に会員のデータベースを築いており、その経験を他のブラジル人同窓会とも分かち合っています。今後は、全国的な統一データベースを設け、元留学生の専門家やそのプロジェクト、講座、講演の検索をより容易にすることを目指しています。

日本での勉学を終えられるとき、私たちが皆さんをお待ちしております。どうぞ、私たちか、お近くの同窓会にご連絡ください。

敬具

Ogib Teixeira de Carvalho Filho
ABRAEX会長
ブラジリア国費留学生同窓会

あなたの国で日本文化を - Culture of Japan

「弁当文化あれこれ」

英語でも「BENTO」と表記される「弁当」。
調理された食物を携行する文化は世界中にあるとされていますが日本の「弁当」は単に携行食にとどまらず食文化のひとつの形態となっているといえます。 今回は弁当の歴史と最近の「弁当事情」をご紹介しましょう。

携行食としての弁当の起源は平安時代(794年〜1192年)にまで遡ることができますが今日に近い形態は安土桃山時代(1573年〜1603年)、漆塗りの弁当箱に入れられ花見や茶会といった場で食べられるようになったあたりから始まったもので、その後江戸時代(1603年〜1867年)に弁当はより広範で優雅な文化となっていったといわれています。

現在でも良く知られている「幕の内弁当」はその一例です。名前の由来は、江戸時代中期に能や歌舞伎を観劇する人々が劇場での休憩時間つまり「幕」と「幕」の間に劇場内でこの特製の弁当を食べていたため「幕の内弁当」と呼ばれるようになったという説が有力です。この他、屋外で桜を愛でる「花見」なども弁当文化の進化に一役買っていたといえるでしょう。

その後、外食施設が発達していなかった時代から今日に至るまで、昼食を携行する必要のある社会人や学生には、家庭で作られてきた弁当に加え現在ではコンビニエンスストアなどに並ぶバラエティー豊かな弁当が、日本人の食文化を支えるものになっています。
また「駅弁」や空港で売られる「空弁」(そらべん)は旅には欠かせない楽しみです。デパートなどで開催される「全国駅弁フェアー」にはいつも多くの来場者がありますが、これは弁当の利便性ばかりでなく弁当に寄せる日本人の愛着を表しているものでしょう。

そしてここ数年、家庭で作られる弁当もこれまでにない「進化」を遂げています。
キャラ弁」の登場です。漫画やアニメの人気登場人物「アンパンマン」「ウルトラマン」や芸能人などの「キャラクター」を模して盛り付けられた弁当のことです。(キャラ弁は株式会社バンダイの商標登録です)

以前から、りんごやソーセージの切り方を工夫して作った「ウサギ」や「たこ」を盛り込んだ弁当はありましたが、「キャラ弁」はこれとは異なったものです。弁当箱をひとつのキャンパスに見立て、絵を描くように盛り付けたものといえばいいでしょうか。

キャラ弁の進化に大いに貢献しているのは、インターネットを通じて作品を発表する主婦達の存在です。一般の主婦が、自分の作品を発表する傍ら、投稿コーナーを設けたことから、多くの主婦が作品を発表することとなり、現在では関係の書籍も多く出版されています。また、主婦のブログもたくさんありますのでキーワード「キャラ弁」で検索してみてください。様々な楽しいキャラ弁が見つかります。ここでは「キャラ弁」つくりを楽しむ人が日本国内外や男女を問わず、広がりを見せていることが良く伝わるサイトをご紹介します。

http://wiredvision.jp/news/200912/2009122323.html

数多くの種類の料理を少量ずつ、さらに器との調和も考えて盛り付け供する日本料理の伝統は、限られた空間の中に様々な料理を、彩りよく美しくそして今では楽しく盛り付ける弁当文化を生み出す素地になっているのかもしれません。

あなたも、サイトに紹介されているお弁当を参考に、一度挑戦してみませんか?

日本の最新情報 - Japan What's New

「日本のソフトパワー発信!」


カワイイ大使

2009年夏、ニューズウィーク日本版は「世界が尊敬する日本人100人」を特集しました。顔ぶれは現在活躍中の人々だけでなく、既になくなられた方や歴史上の人物、また人型ロボットまでとユニークな人選です。

同じく2009年2月に日本外務省が任命した「ポップカルチャー発信使」通称「カワイイ大使」も堂々の入選です。任命された3人は、ロリータファッション界のカリスマ 、原宿系ファッションのリーダー、そして有名デザイナーによる高校生の制服、いわゆるブランド制服のアドバイザーです。
日本の魅力を全体として紹介するには、従来より取り上げている伝統文化・芸術に加え、ポップカルチャーもまた欠くことのできない要素です。
「カワイイ大使」の委嘱は、近年世界的に人気を博している日本のポップカルチャーの発信への協力をお願いするものでした。


第3回国際漫画賞受賞式

また、日本外務省は、2007年に海外で日本の漫画文化の普及活動に貢献する新進の漫画作家を顕彰するために「国際漫画賞」を創設しています。この賞は優れた外国人漫画家による作品を表彰するもので、第一回目は世界26ヵ国・地域から146作品の応募があり、香港在住の中国人男性、李志清(Lee Chi Ching)氏が最優秀賞を受賞。第二回目2008年は世界46の国・地域から368作品と応募数も大幅に増え、香港在住の中国人男性、劉雲傑(Lau Wan Kit)氏が最優秀賞を受賞しています。そして、第三回目2009年には応募総数こそ303と前年に比して若干減ったものの、参加国・地域数は55を数え、最優秀賞は、タイのTON JAKRAPHAN氏が受賞。漫画が世界的に共有される文化となってきていることが実感される状況となりました。

2009年のアカデミー賞では「おくりびと」が外国語映画賞を、また「つみきのいえ」が短編アニメーション映画賞を受賞しました。「つみきのいえ」はフランスの国際アニメーション映画祭最高賞のアヌシー・クリスタル賞をはじめ国内外の多くの賞を受賞しており、アカデミー賞の受賞は実に20冠目に当たるという快挙でした。
これらの作品が扱っているテーマは日本的な価値観や人生観が表現されているとも言われます。日本の伝統に根ざした価値観が海外で理解され評価されている現われといえるかもしれません。

さて、「ソフトパワー」とは。
国家が持つ軍事力や経済力などの対外的な強制力つまり「ハードパワー」の対義語で、その国の持っている文化や価値観などによって支持や理解そして共感を得、信頼や発言力を獲得し得る力のこととされています。

日本の伝統文化や現代文化に加えて、いまや映画、 J-POPなどの音楽そして、アニメや漫画などのソフトパワーが世界の人々の日本理解に大いに力を発揮しています。

日本留学関連情報

「グローバル30」

2009年、日本政府は、急速なグローバル化が進む中、国際競争力の高い魅力的な高等教育を提供し国際的に活躍できる高度な人材の養成することが急務と考え、その実現のための優れた取り組みを支援することにしました。

グローバル30」(国際化拠点整備事業)です。

「グローバル30」は2009年4月に国立公立私立大学に対して公募が行われ、その結果7月に13大学の案件が採択されました。

国立大学では次の7大学です。
東北大学、筑波大学、東京大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、九州大学。

私立大学では次の6大学です。
慶応義塾大学、上智大学、明治大学、早稲田大学、同志社大学、立命館大学。
ではこの施策の主要な内容についてご説明しましょう。

(1)英語による授業等の実施体制の構築
国際競争力のある学部・研究科において、英語のみでも授業を受け、英語のみでも学位が取得できる体制の整備。
英語だけで授業を受講し卒業できるコースの創設や、そのための優秀な教員の採用などです。
(2)留学生受入れに関する体制の整備
留学生に対する専門スタッフ(チューターや相談員等)による生活支援、日本語教育、就職支援や補完教育の実施、4月以外の入学時期の促進。
留学生が日本での生活に困らないよう、就職窓口、日本語プログラムの充実や日本での就職を希望する留学生を対象にインターンシップ・プログラムによって日本企業での体験の場を提供する就職支援なども盛り込まれています。
(3)戦略的な国際連携の推進
留学生を受け入れるためのワンストップサービスを行う海外の拠点の設置など この拠点において、日本の大学全体の魅力を情報発信するとともに、事務所が所在する国において、日本の大学の学生募集説明会の開催や入学審査時の面接の実施などを支援することが予定されています。

以下の8カ所が「海外大学共同利用事務所」として指定されました。
・東北大学  東北大学ロシア代表事務所(ロシア/モスクワ)
・筑波大学  北アフリカ・地中海連携センター(チュニジア/チュニス)
・東京大学  東大ハイデラバードオフィス(インド/ハイデラバード)
・名古屋大学 名古屋大学ウズベキスタン事務所(ウズベキスタン/タシケント)
・京都大学  ハノイ事務所(ベトナム/ハノイ)
・九州大学  エジプト大学共同利用事務所(エジプト/カイロ)
・早稲田大学 ヨーロッパセンター(ドイツ/ボン)
・立命館大学 インド・ニューデリーオフィス(インド/ニューデリー)

これによって、日本留学を志す皆さんにとって日本留学への道はさらに開かれることと思います。また今後、13の大学では、8つの共同利用事務所を中心に、同窓会の立ち上げ等により、帰国された留学生の方々とのネットワークづくりも強化する予定であり、皆さんが積極的に参加されることを期待しています。

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