元日本留学生メールマガジン No.4 2008/03/31

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元国費留学生の皆さんへ

各地から桜の開花の便りが届き、全国の学校はこれから新入生を迎え入れようとしています。元留学生の皆さんにとってきっと思い出深いこの季節に、4回目のメールマガジンをお送りします。帰国留学生会、手巻きずし、そして、日本の最先端環境技術に関する情報をお楽しみ下さい。

帰国留学生会紹介 - Introduction

あなたの国、そして世界には、日本での留学経験を持つ方々がたくさんいます。

その方々は、各国で、あるいは国を超えて、「帰国留学生会」をつくり、友好と連携を深めています。全世界で組織されている帰国留学生会はすでに90カ国・270団体以上に上っています。

是非、母国の「帰国留学生会」にコンタクトしてみてください。各国帰国留学生会の連絡先については、次のURLを参照してください。
http://www.studyjapan.go.jp/jp/ath/ath0201j.html

なお、日本の在外公館では、帰国留学生会の立ち上げや活動の活性化を目的とした支援を行っています。詳細は各公館の留学生担当者にご相談ください。お近くの在外公館の連絡先については、次のURLを参照してください。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/zaigai/list/index.html

JAGAASは15年前に設立されました。当初は、「スリランカ日本文部省留学生同窓会(Monbusho Alumni Association of Sri Lanka)」として発足し、文部省奨学金制度の下で日本の大学において学び、その後スリランカへ帰国した国費留学生のみを対象としていました。

その後、日本の大学での教育を終えた全ての留学生を対象とするために組織が改編され、それに伴い会の名称も「スリランカ日本留学生同窓会(JAGAAS)」に変更されました。

現在の会員数は100名を超えています。私たちは、次の主な目的に沿って活動しています。

  1. 日本で得た知識や経験をスリランカの人々や社会と共有すること。
  2. 2国間の文化面、教育面での交流を推進していく上で、親善大使としての共通の責任と使命を持つこと。
  3. フォーラムを開催し、会員間の親睦を深めること。
  4. 2国間の文化的、教育的交流を推進すること。
  5. 日本とスリランカ双方の関連機関との継続的な連携により、会員の知識の向上を支援すること。

上記の目的を達成するために、JAGAASは、文化や教育、さらに専門分野に特化した様々なプログラムやイベントを、スリランカ全土で年間を通して実施しています。

盆踊り

盆踊りは、JAGAASの主要な文化イベントです。このイベントは、日本の政府や人々によって日本で学ぶ機会を与えられたことに感謝の意を表すために、1999年にJAGAASが始めたものです。

当初、盆踊りは日本大使館の協力と資金援助を受けて、JAGAASが単独で計画、実施していました。

盆踊りを通じて、スリランカの人々やスリランカで暮らす他の外国人のみなさんに日本の伝統的な衣装、歌や踊り、そして食べ物や飲み物を知っていただき、一方ではスリランカで暮らす日本の方々に、1年に1度、日本を思い出して楽しい夕べを過ごしていただくことを目的に、私たちはこのイベントを企画しました。

日本の伝統的な歌の調子に合わせてカラフルな着物姿で踊る日本の人々の様子は、スリランカ人や他国の外交関係者にとっては素晴らしく見ごたえのあるものです。

日本の最新情報 - Japan What's New

身の回りから地域まであらゆる規模で
日本の先進技術はあなたの国の環境問題にも貢献できます

日本の先端技術の習得を目的に日本に留学された方も多いと思います。今年のG8サミットの主要テーマの一つは「環境・気候変動」ですが、日本は環境技術分野で高い技術力を持っています。特に、太陽光発電、環境共生住宅(地球環境の保全、周辺環境との親和性、居住環境の健康・快適性)、水利用技術(排水処理、海水等の飲料水化)、低燃費自動車、省エネ家電などの分野では、日本が世界をリードしているといえるでしょう。ここではその一端を紹介します。

NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の
ウェブサイトでは環境技術分野の最新情報を紹介
するパンフレットがダウンロードできます。

まず、日本が生産量世界一を誇っている太陽電池についてご紹介しましょう。
NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)では、2007年、世界最高性能で低コストの太陽電池モジュール3種類の開発に成功しました。1つめは、2接合シリコン結晶系薄膜太陽電池で、シリコン使用料が従来の1/100ですみ、しかも効率は1.5倍です。2つめはCIS系薄膜太陽電池で、大面積化や量産化が容易であるという特徴を持っています。これも従来の1.5倍の効率です。3つめは、超高効率結晶化合物系太陽電池で、従来の2倍の効率を達成しています。
参考サイト
http://www.nedo.go.jp/kankobutsu/pamphlets/index2.html

また、最近、光合成型の太陽電池(色素増感太陽電池)にも注目が集まっています。従来のシリコン型より発電効率や経済性に優れているほか、フィルム状であるために自由にデザインできるという特徴があります。ユビキタス電源として大いに期待されており、現在、多くの大学や研究所で実用化へ向けた取り組みが進められています。
参考サイト
http://www.cc.toin.ac.jp/univ/japanese/08_special/labo-miyasaka.html

バイオコード

バイオコードによる河川浄化

日本の技術力は、国や大企業ばかりでなく、中小企業の努力によっても支えられています。
排水処理の分野では、小さな企業が開発した「バイオコード」が世界中で活躍しています。バイオコードというのは、ロープの芯の周りに、複数の小さなループ繊維をモール状に特殊加工した組ひも状のコードです。水中の微生物を付着させて汚れた水をきれいにし、汚泥の発生を抑えます。工場や農業集落などの排水処理をはじめ、河川や湖沼の浄化などに役立っています。
参考サイト
http://www.tbrjp.co.jp/catalog/catalogbio.htm

環境共生住宅(とくに居住環境の健康・快適性)の分野では、ホタテ貝殻を利用して内装用塗料や台所用洗剤を開発したメーカーがあります。
参考サイト
http://www.chafflose.net/chaff_j/wall2.htm

開発者、研究者の裾野が広く、産学共同研究も盛んな日本の環境技術には、世界から高い関心が寄せられています。それに応えて、エネルギー資源を節約しながら快適な生活を送りたいと願う世界の国や地域に少しでも協力しようと、さまざまな団体や企業がインターネット上などで、日本の最先端の環境技術の情報を公開しています。
参考サイト
http://nett21.gec.jp/gec/database/index-j.html

あなたの国で日本文化を - Culture of Japan

手巻きずしパーティで日本の食文化を紹介してみませんか

日本留学中、あなたもおすしを食べる機会が何度かあったことでしょう。白身、赤身、青魚(光り物とも呼ばれる)、魚の卵…。季節によって、いろいろな種が楽しめます。また、にぎりずしだけでなく、のり巻き(太巻き、細巻き、軍艦巻き)、ちらしずし、そして手巻きずしと、形もいろいろです。
す しの始まりは「なれずし」で、千数百年の歴史があると言われており、にぎりずしが誕生したのは江戸時代。手巻きずしは昭和40年代(1970年前後)に東京の有名すし店が考えだしたオリジナルのすしです。いまでは全国の多くのすし店で食べられるほか、コンビニエンスストアやスーパーで買うこともできます。
また、手巻きずしは、海苔にすし飯と具をのせ、くるりと巻くだけでできあがり。大人も子供もカンタンに作れるので、カジュアルなホームパーティーのメニューにしばしば登場します。

ところで、すしに付き物の海苔ですが、海苔には海水産と淡水産がありますが、広く食べられているのは海水産のアマノリ。いわゆる乾のりです。このアマノリは奈良時代から食べられていると言われています。しかし、長い間、貴族など身分の高い人々が珍重する食べ物であり、江戸時代になって養殖が行われるようになっても、まだまだ高嶺の花でした。戦後、養殖技術の発達と機械化が進んで、大量生産ができるようになってから、ようやく庶民の食べ物になりました。

現在、日本では年間100億枚の海苔を食べています。黒いシート状の食べ物は、初めて見る外国人にとっては、奇妙に映るかもしれませんが、実は海苔は海の緑黄色野菜と言われるほど栄養豊富です。ビタミン類(B群、C等)、ミネラル類(カルシウム、鉄、ヨウ素、亜鉛等)、タンパク質、食物繊維がたくさん含まれています。
海苔は、韓国、中国で食べられているほか、アメリカやヨーロッパでは和食や回転ずしがブームになっていることから、その食材としてすっかりおなじみになっています。韓国、中国、ニュージーランドでは養殖もされています。また、イギリスでは海岸で摘み取った海苔を洗い、そのまま煮沸してペースト状にしたものが販売されているそうです。

【材 料】

●好みの魚
(中トロ、ひらめ、いか、車えび、帆立貝柱、イクラ、かに、うに、数の子、キャビア、スモークサーモン、ツナ、など)
●好みの野菜など
(きゅうり、アボカド、チーズ、かいわれ大根、サラダ菜、にんじん、ラディッシュ、カニカマ、フィッシュケーキ、玉子、たくわんなど)
●米
●合わせ酢
(米酢5:砂糖3:塩1の割合で混ぜたもの)
●海苔
(こがさない程度に軽くあぶるとパリッとする)

※入手可能なら、醤油、わさび(チューブ)、白ごまなどを用意すると美味しくなります。

【作り方】

  1. お米を炊く
  2. 炊きあがったご飯に合わせ酢をふり混ぜて、すし飯をつくる
  3. 用意した種を大皿にきれいに並べる
    (魚や野菜はスティック状に切っておくと巻きやすくなる)
  4. 海苔を用意する
    (日本食の食材店等で入手します)
  5. テーブルにセッティングする

日本では、すし飯を適量取るためのトングや、上手に巻くためのシート状の道具も売られているほど、手巻きずしは人気のメニューです。
あなたも、好きな飲み物と一緒に手巻きすしを家族や仲間と楽しんでみませんか。

参考サイト
●海苔について詳しく知りたい時は…
全国海苔貝類漁業協同組合連合会
http://www.zennori.or.jp/index.html

●魚と海苔について詳しく知りたい時は…
全国漁業協同組合連合会
http://www.jf-net.ne.jp/

●世界の海苔について知りたい時は…
海苔産業情報センター
http://www.j-nori.com

●手巻きずしの発祥について知りたい時は…
ミツカングループ
http://www.mizkan.co.jp/company/newsrelease/2007news/070501-00.html

※興味深いイメージ調査(ミツカングループ/ニュースリリース)
『5カ国(米・仏・露・中・日)寿司イメージ調査』によると、「寿司はヘルシー」と答えたのは、日本 80.0%<海外 90.3%。
http://www.mizkan.co.jp/company/newsrelease/2007news/070501-02.html

編集後記 - From Editor

今回は、手巻きずしと日本が世界に誇る最先端の環境技術について紹介しました。皆さんが、身近な方々に日本について紹介する際の参考にしてください。日本政府は、皆様が日本での経験を活かして、各界で活躍されることと期待しています。また、是非、知日家として、日本と母国との架け橋となっていただきたいと願っています。
これからも皆さんに役立つような日本に関する情報をお伝えしていきたいと思います。取り上げて欲しい内容、感想などがありましたら、ご意見をお寄せください。また、メールアドレスの変更についても連絡ください。メールアドレスは、webmaster@studyjapan.go.jpです。