日本留学生メールマガジン No.4 2009/03/30

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目次

日本いろいろ 日本の地域紹介 - Regions

日本国内の世界遺産紹介

ユネスコが顕著な普遍性をもつ建造物群、遺跡、景観などを世界遺産とし、保護を呼びかけているのはご存知だと思います。日本は、豊かな文化と貴重な自然に恵まれた国。2007年に登録された島根県の「石見(いわみ)銀山遺跡とその文化的背景」で、日本の世界遺産は14件になりました。今回は交通の便がよく、アクセスがしやすい日本の世界遺産をご紹介しましょう。

奈良県 東大寺

みなさんのなかには、京都を訪れたことがある方も少なくないと思います。もちろん「古都京都の文化財」も世界遺産に登録されていますが、奈良のことはご存知でしょうか。奈良は、日本の首都が京都に移る前、710年から794年に日本の首都として栄えた古い都。当時建てられた寺や遺跡が数多く残されており、「古都奈良の文化財」として世界遺産に登録されています。なかでも東大寺は、高さが14.98メートルもある大仏がある寺として有名。また、薬師寺や唐招提寺などには8世紀に建てられた建物がそのまま残っており、当時の姿をしのぶことができます。

広島県 厳島神社

日本にはさまざまな場所に神社がありますが、広島県の「厳島神社」は海の中にある珍しい神社です。厳島神社の建設は12世紀に始まりましたが焼失し、1241年に再建されました。海上に建ち並ぶ社殿が回廊によって結ばれており、潮が満ちてくるとまるで海に浮かんでいるかのように見えます。朱色の社殿が海の中に並ぶ姿は、とても幻想的です。


兵庫県 姫路城

木造の建物を配し、石造の城壁と白色の土塀をめぐらせる日本の城郭は、世界のなかでも独特の様式をもっています。1609年に完成した兵庫県の「姫路城」は、日本を代表する城郭のひとつ。白壁で統一された外観が美しく、その姿が白鷺を連想させることから「白鷺城」とも呼ばれています。石垣を合わせると高さが50メートルを超える天守閣は内部の見学が可能で、最上階からは姫路の町が一望できます。


栃木県 日光東照宮

栃木県の日光は8世紀から山岳信仰の聖地としてあがめられ、多くの社寺が建てられました。また、1603年から264年間にわたり日本を統治した徳川家の初代将軍、徳川家康の霊廟・東照宮が1617年に建てられてからは、徳川家の聖地となりました。これらの「日光の社寺」が、世界遺産として登録されています。東照宮は、金や朱、緑などの華やかな色彩と、細やかな装飾で知られています。国宝となっている陽明門だけでも500以上の彫刻があり、敷地内の建物にほどこされた聖人や賢人、植物や動物などの彫刻を見ているだけでも飽きさせません。


広島県 原爆ドーム

この他、1945年の原爆の爪痕が鮮明に残っている広島県の「原爆ドーム」など、日本にはさまざまな世界遺産があります。日本にある世界の宝物を見に、あなたも出かけてみませんか。

日本の世界遺産参考:Web Japan“Japan Fact Sheet”「世界遺産」遺産
http://web-japan.org/factsheet/en/pdf/e35_heritage.pdf


日本を体験しよう! 留学生交流イベント紹介 - Event report

ホームステイしてみませんか?

●国際交流夏のつどい」(北海道)紹介

日本の家庭で日本人家族と一緒に食事をし、団欒(だんらん)を楽しむ、そして畳のある部屋に布団を敷き、「おやすみなさい」といってやすむ、そんな体験をしてみたいと思いませんか?
今回は、ホームステイイベントの一つ、北海道で開催される「国際交流夏のつどい」を紹介しましょう。

「国際交流夏のつどい」は、財団法人 北海道国際交流センターが主催する北海道ホームステイプログラムです。北海道南部にある函館市をはじめとした17の市や町をホームタウンとして、約2週間の日程で開催されます。対象者は、日本国内の大学・専門学校に在籍している18歳以上の留学生または就学生で、日常会話程度の日本語ができる方です。定員は100名です。

参加者は、東京駅に集合し、バスで茨城県の大洗(おおあらい)港へ。そこから北海道の苫小牧(とまこまい)港まで、約19時間の船の旅を楽しみます。到着後は、札幌に移動し、ホテルに宿泊。翌日は、アイヌ民族博物館や昭和新山などの見学を経て、各ホームタウンに移動し、それからの11泊12日は、ホストファミリーと過ごします。なお、札幌で合流しプログラムをスタートするというコースも用意されています。

このプログラムでは、4つの交流を体験できます。
まず、「家庭交流」。ホームステイ先の家庭の方々との交流です。次に、「地域交流」。地元の団体やグループが主催するお祭りなど様々なイベントに参加し、地域の方々との交流を深めます。そして、「学校交流」。ホストタウンの学校を訪問し、子どもたちと楽しい時関を過ごします。最後に、全体交流。プログラムの最終日、函館のホテルに、留学生、ホストファミリー、各市町村の方々、約400名が集まり、日本語スピーチコンテストや親善パーティーを行います。

全体交流を終えると、参加者は、羽田空港、関西空港へと飛び立ちます。 参加費は、羽田プラン(東京集合、羽田空港着)が69,000円。関西プラン(東京集合、関西空港着)が72,000円。フリープラン(北海道で合流、解散)が、35,000円です。

このプログラムは、1979年の夏に、早稲田大学に在籍する16名の留学生が、南北海道にある七飯町(ななえちょう)の農家にホームステイしたことがきっかけで始まり、しだいに交流の輪が広がり、昨年は、24の大学や専門学校から、17の国や地域の学生が参加しました。 ホストファミリーはすべて無償ボランティアです。このプログラムは、留学生と北海道の人々との積極的な交流を目的としており、様々な行事に積極的に参加できることが条件になっています。

このプログラムの募集開始は4月25日の予定です。各大学、専門学校を通じて行われます。財団法人北海道国際交流センターのホームページ(http://www.hif.or.jp/)では、4月上旬より随時くわしい内容が発表されます。
ぜひ、今年の夏、涼しい北海道でたくさんの人々と交流し、楽しい日本滞在の思い出をつくってください。

また、皆さんの住む自治体や大学などを通じてもそのようなホームステイのチャンスが見つかることがあります。ぜひ、探してみてください。


未来に向けて!日本企業への就職支援 - Placement support

留学生インターンシップに参加しよう!

国では、留学生の皆さんが、日本の産業高度化や企業のグローバル化を支える専門的な知識や技術を持った優秀な国際人材として、日本企業での就職を促進していくことが重要であると考えています。しかしながら、まだまだ留学生と日本企業との相互理解が進んでいる状況とは言えません。このため、留学生の皆さんに、大学の休講期間などを活用して、実際に日本の企業で就業体験などを行う「留学生イターンシップ」に参加していただくための支援をしています。

「留学生インターンシップ」に参加することで、自分の専門分野や将来のキャリア形成にとって必要なことが明らかになり、自分が将来就きたい仕事やそのために必要な知識・資格について具体的に考えることができるようになります。また、自己の能力や適性について見つめ直すよい機会にもなるでしょう。さらに、日本の労働慣習を実感し、挨拶やビジネスマナーの習得やコミュニケーションスキルを上達させるための有意義な機会でもあります。

参加期間中には、わからないこと、つらいことが出てくるかもわかりません。しかし、わからないことは積極的に質問しながら、最後まであきらめずに参加することが肝心です。

今回は、国の東京外国人雇用サービスセンターが実施している「留学生インターンシップ」に参加したお二人の留学生の体験をお伝えします。

なお、「留学生インターンシップ」は主に年2回、春、夏の休講期間に実施されます。参加募集は、同センターを通じて行われ、企業に直接連絡することはできませんので注意してください。詳細は、同センターホームページ (http://www.tfemploy.go.jp/jp/topics/topics20100323_internship.htm) を参照するか、同センター (TEL:03(3588)8639)に連絡してください。このほか、名古屋外国人雇用サービスセンター (052(264)1901)、大阪外国人雇用サービスセンター (06(6344)1135)、福岡学生職業センター (092(714)1556) でも実施しています。

お二人は、JAL(Japan Airlines)グループの株式会社日本航空インターナショナルで、今年、2月〜3月にかけ4週間のインターンシップを体験しました。実施場所は東京国際空港(羽田空港)です。今回の留学生インターンシップの主な業務は、「通訳業務・案内等接客サービス業務」でした。

同社のインターンシップの受入条件は、日本語能力試験1級資格を持つこと、中国語(広東語)、または韓国語が堪能なこと、早朝、深夜実習が可能なこと。そして、TOEIC550点以上、英検2級以上あれば尚可、というものでした。



interview

金 泯政(キム ミンジョン)さん
早稲田大学文化構想学部 1年生
韓国 光州出身

私は、大学から送られてきたメールで、この「留学生インターンシップ」を知り、応募しました。将来、日本企業に就職したいと考えており、特に航空業界に関心があったので、「日本航空インターナショナル」を選びました。まだ1年生の自分が採用されるのは難しいと思っていたので、面接の翌日に採用の連絡があったときには、うれしくて韓国の母にすぐに電話してしまいました。

私の仕事は、羽田—ソウル間直行便の発着する国際線ターミナルのラウンジで通訳と案内を行うことが主でした。しかし、それ以外の航空業務についても説明を受けたり、体験する機会が沢山ありました。おかげで、飛行機一機が離着陸するまで、どのような手続きや業務が必要になるかということがよく理解できました。

何より驚いたのは、職場の仲間のチームワークの良さでした。部長やマネージャーといった役職の方も率先して皆と一緒に仕事を進めていきます。日本の企業は、年齢や立場による序列を重要視していると思っていましたが、実際の職場は全く違っていました。

自分に足らないと思ったのは、英語力でした。日本企業で働くには日本語ができればよいと思っていましたが、実際に働いてみると英語力は必須でした。

職場の方から、在学中に何を身につけたり、体験しておいた方がよいか、ということについて細かくアドバイスして頂けたこともとても参考になりました。

私は、何より1年生でインターンシップを体験できたことがよかったと思います。就職活動を開始する3年生まで、自分がやるべきことがよくわかったことが収穫でした。

これから、他の企業でのインターンシップにも参加してみたいと思います。



interview

陳可嘉Grace(チン カカ グレイス)さん
桜美林大学文学部言語コミュニケーション学科3年生
中国 香港出身

大学の学生用ホームページで、この「留学生インターンシップ」のことを知り応募しました。私は、今、3年生で就職活動のまっ最中です。自分の学んでいる言語学を生かせ、人と出会える職場であるということがこの企業でのインターンシップを選んだ理由です。JALグループの著名な企業でのインターンシップの体験はきっと、今後の就職活動に役立つとも考えました。

私の仕事は当初は、羽田—香港直行便が発着する国際線ターミナルのラウンジで通訳と案内を行うことでしたが、実際にはゲートやチェックインカウンター近くでのお客様への対応や、羽田—ソウル直行便での案内も担当しました。

最初は、スタッフの打合わせ等で使われる会話に専門用語が多く、全く聞き取れないこともありました。「私は仕事ができないのだな」と思い、心配になりましたが、2週間くらいでノートがとれるようになり、わからない単語を一つひとつ確認していくうちに、最後には80%くらいは理解できるようになりました。

勉強になったことは、一つひとつの業務にルールや段取りがはっきり定められており、確実に実行されているということがわかったことです。こういうきちんとしたところはとても日本らしいと感じました。そして、これまで私は、「自分の失敗は自分で責任を取ればよい」と考えていましたが、「自分が失敗しても、その責任は自分では取れない、会社の責任になる」ということを痛感しました。

つらかったのは、早番の時、朝早かったこと。でも、(公共交通機関がまだ動いていないため)朝5時にタクシーが迎えに来てくれるので、お姫様みたいな幸せな気分にもなれました。

私は今回のインターンシップで、「自分は日本の会社で働くことができる」という自信を持つことができました。将来は、日本の企業に就職し、自分の力でどこまでできるか、試してみたいと考えています。

編集後記 - From Editor

いよいよ新学期がスタートします。充実した学究生活を過ごしながら、時間を有効に使って、日本の自然、文化、生活に触れる機会を積極的につくってみてはいかがでしょうか。5月の連休や夏休みはよい機会です。世界遺産を訪ねる旅もよし、北海道でのホームステイプログラムに参加するのもよしです。日本企業への就職を希望される方にとっては、夏の休暇は、インターンシップに参加するチャンスです。今のうちからしっかり準備を進めておくことをお勧めします。

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