日本留学生メールマガジン No.3 2008/11/14

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目次

日本いろいろ 日本の地域紹介 - Regions

美しい日本の四季~秋は紅葉狩りへ

澄んだ秋空を背景に、全山を真っ赤に染める紅葉。
赤、黄、オレンジ、静かな湖面に鏡のように映り込む紅葉…。
日射しが柔らかくなり、日一日と秋が深まって、あちこちから紅葉の便りが届き始めています。

鮮やかに色づく木にはいろいろありますが、たとえばイロハカエデは、一日の最低気温が8度前後になる頃から紅葉が始まります。その後、寒い北の地方から南の地方へ、また、標高の高い山頂から麓へと「紅葉前線」が降りて来ます。そして、お目当ての名所が見ごろになるのに合わせて、多くの日本人が「紅葉狩り」に出かけるのです。

私たち日本人は、ずいぶん古くから紅葉を愛してきました。日本最古の歌集である万葉集に「もみじ」という言葉が登場していることから、奈良時代(710~784)にはそのような感性を持っていたようです。紅葉を眺めて楽しむのは、長らく貴族だけの趣味でしたが、江戸時代(1603~1867)になって庶民の間に普及。明治(1868~1912)以降、紅葉見物を目的とした旅、「紅葉狩り」に出かける人々が表れました。

現代の紅葉狩りはいろいろなスタイルで楽しめます。
近くに遠くに、鮮やかな風景が刻々と展開し、目を楽しませてくれる林道のドライブ。おだやかな秋の陽光が透ける葉や、真っ赤に染まった山道、せせらぎを流れる赤や黄の落ち葉に出合うハイキング。 温泉地なら露天風呂も素敵です。秋色の葉が浮かんだ湯に浸かれば、心からリラックスできそう…。

古都の寺院や神社なら、苔むす庭の緑と紅葉のコントラストに感動を覚えることでしょう。東京の六義園、鎌倉の長谷寺、京都の高台寺など、夜、紅葉をライトアップするところも多く、日中とはまた違った風情が感じられそうです。

お薦めの紅葉の名所はいろいろありますが、日本観光協会が2007年に行ったアンケート調査によると、「これまで見た中で最も印象に残っている紅葉の名所」のベスト10は、次の通りです。
(1)嵐山(京都) (2)日光(栃木) (3)香嵐渓(愛知) (4)箱根(神奈川) (5)東山(京都)
(6)奥入瀬渓流(青森) (7)箕面(大阪) (8)昇仙峡(山梨) (9)大原(京都) (10)耶馬渓(大分)

紅葉の名所ベスト10マップ

忙しい毎日の中、上手に季節の移り変わりを楽しむ日本人の感性にならって、あなたも少し時間を作って紅葉狩りに出かけてみませんか。そして、この季節に日本に滞在している幸運を、最大限に活かしてください。

●観光地やあなたの住むエリアの紅葉の見ごろを調べるなら…
2008全国紅葉最前線=http://kouyou.nihon-kankou.or.jp/
日本観光協会ホームページ内のサイト。気象庁で作成した予測式を使って、各都道府県の有名スポットにおける紅葉の見ごろ予想をしています。

●手軽な紅葉狩りのバスツアーを探すなら…
はとバス=http://www.hatobus.com/
東京とその周辺の観光地へのツアーが、日帰りから泊まりがけまで多彩に紹介されています。
英語、中国語、韓国語、スペイン語のページがあります。

●本格的に秋の日本を旅するなら…
JAPANiCAN.com=http://www.japanican.com/index.aspx
紅葉の見ごろなどの情報を、英語、韓国語、中国語で読むことができます。
また、外国人専用の旅行「サンライズツアー(SUNRISE TOURS)」を紹介しています。

日本を体験しよう! 留学生交流イベント紹介 - Event report

地域の人と交流してみませんか

日本での生活には、もう慣れましたか。日本人の友人はできましたか。 日本で友人を作るとなると、まずは大学内で出会った人と仲良くなるケースが多いでしょう。より広く、より深く日本の生活や文化に触れ、日本人の心を理解したいと考えるなら、あなたが住んでいる地域の人と友人になってみてはいかがでしょう。

しかし、見ず知らずの人に突然、声をかけるわけにもいきません。相手の方も驚くかもしれません。手始めに、区役所や市役所へ行ってみましょう。会話教室や交流サロン、各種レクリエーションなど、役所やその関連団体、あるいは民間ボランティア団体が行っている、日本人と在日外国人との交流を促進するためのサービスに関する情報が手に入ります。

留学生に役立ちそうな活動の一例として、東京・港区の場合をご紹介しましょう。港区には74もの大使館があり、120ヵ国以上の外国人が住んでいます。真に国際的に開かれた地域社会をめざすため、港区国際交流協会(Minato International Association)を設立して、積極的に活動しています。


日本語会話を楽しむ"Let's chat in Japanese(LJC)"


着物の着付けコーナー(みなと区民まつり)

●支援を目的とする施策例

「Let's chat in Japanese」 (LCJ)
日本語で会話をしたいという外国人と日本人ボランティアが、日本語で会話を楽しむ集まりです。毎回、季節の話題を決めて、話し合います。10月は「秋の味覚」をテーマに、大いに盛り上がりました。
[毎月第3土曜日、11:00~12:30]
日本語カンバセーションパートナー
日本語会話の上達を目指す外国人に、日本語を教える日本人会員を紹介するサービス。コーディネーターがマッチングしてくれますので、本人同士が日時を決めて会います。
[毎月第1土曜、11:00~12:00に申込受付]
日本語講座
ボランティアによる日本語講座を開催しています。
ステップ I では、挨拶から始まる基本的な会話とひらがなの読み書きを学びます。
費用は10回で約6,000円。
ステップ II では、道を聞くときや病院等で使う会話とカタカナを学びます。費用は10回で5,000円。
[毎週土曜日、9:45~11:45]

●交流を目的とする施策例

「Let's Rediscover Japan」(LRJ)
英語による「日本再発見」の会。帰国後、日本文化を紹介できるよう、学んでもらうのが目的です。質疑応答も英語です。琴や三味線、尺八などの生演奏が聴けることもあります。終了後の懇親会も、新しい友人を作るチャンスです。
[毎月第3土曜日、13:30~15:30]
交流サロン
国際交流の視点から、視野を広げたり、新しい友達を作ったりする場。「風呂敷(ふろしき)」の使い方を学べることもあります。予約は不要。参加費無料ですが、200円程度のお菓子を持ち寄るのが条件。毎回、和気あいあい、楽しく行われています。
[隔月第3金曜日、18:30~20:30]

その他、各国大使館によるプレゼンテーションが行われる「国別紹介デー」、日頃考えていることを話し合える「ユース意見交換会」、バスで富士山などの有名な場所を訪れる「バスハイク」などがあります。
また、この10月11・12の両日に開催されたみなと区民まつり(Minato Citizens' Festival)の際には、同協会のブースが設けられ、日本の伝統的衣装である「着物」の体験サービスが行われました。

これらの行事は、「かわらばん」という港区国際交流協会のリーフレットや、同協会のホームページなどで開催を告知しています。また、どれも参加する留学生の負担にならないよう、費用は無料または減額となります。

大学以外に友人や知人がいると、多くのタイプの日本人と触れ合うことができるだけでなく、大地震などの災害時や日常生活の中でのトラブルの際、助け合ったり、相談ができたりするため、心強くなります。

まずは、住んでいる区や市の役所および国際交流協会のホームページや事務局にアクセスしてみてはいかがでしょう。
また、皆さんたち留学生のためのホームページ"Study in Japan Comrehensive Guide"では、全国各地で開催されている日本語教室、外国人相談、交流イベント等の案内を掲載しています。ぜひご利用ください。
URL: http://www.studyjapan.go.jp/jp/inj/inj01j.html



interview
Khan Anber

アンバー カーンさん
米国テキサス州ヒューストン出身 18歳
米国テンプル大学日本キャンパス1年生 専攻(経営学・国際関係学)

テンプル大学日本キャンパスは、港区と連携事業に関する協定を結んでいます。そのため、いろいろな事業を通じ、地域の方々と交流する機会があります。先日の「みなと区民まつり」では増上寺高摂殿(こうしょうでん)大広間の天井に奉納されている120枚の日本画の説明をする仕事を担当しました。たくさんの日本人見学者に日本語で説明するのですから大変でしたが、何とかやり遂げました。

お祭りで楽しかったことは、生まれて初めて着物を着たことです。今年、港区国際交流協会の新年会で知り合ったご婦人にすすめられ、協会のブースの中で着付けをしてもらいました。この協会主催のバスハイクで富士山に行けたのもよい体験でした。日本のいろいろな所に行ってみたいけれど、なかなか一人では行く機会をつくれません。

私が一番好きなのは港区の小学生たちとの交流です。放課後、英会話を教えたり、ゲームを一緒にしたりします。子供たちとの交流は、いつも心が癒され元気になります。

地域のイベントを通じ、思いがけない友達ができることもあります。昨年8月来日したばかりのころ、「麻布十番納涼祭り」を見に行って、そこで日本人の若い女性と友達になりました。それから友達の輪がどんどん広がり、皆で筑波山にハイキングに行ったりしました。

留学生が住んでいるそれぞれの地域では、参加してみたらきっと楽しいイベントがたくさん開かれていると思います。留学生たちにもっとこのようなイベントを積極的に伝えてほしいと思います。

未来に向けて!日本企業への就職支援 - Placement support

外国人雇用サービスセンター

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東京外国人雇用サービスセンター
「留学生コーナー」

皆さんの中に、留学終了後、日本企業への就職を希望している方はいらっしゃいますか?
日本の企業でも、専門的な技術・技能・知識を持ち、しかも、日本の生活にも慣れ、外国と日本の両方の事情に通じた優秀な留学生を積極的に雇用する傾向が強くなってきています。

しかし、留学生が日本の学生と一緒に就職活動を行い、希望する日本企業への就職を実現するためには、言葉のハンデなど、越えなければならないハードルがいくつもあることも事実です。
しかも、日本の就職活動は卒業年度の前年に始まります。このため、日本企業へ就職するためには、日本の就職活動についてよく理解し、早めに活動を開始することが必要です。

今回は、留学生のそんな日本企業への就職活動を支援してくれる厚生労働省の「外国人雇用サービスセンター」とそのサービスをご紹介します。
このセンターは日本で就職を希望する外国人留学生や専門的・技術的分野の外国人の就職支援などを行っており、全国に、「東京外国人雇用サービスセンター」、「名古屋外国人雇用サービスセンター」、「大阪外国人雇用サービスセンター」の3つのセンターがあります。

この中で「東京外国人雇用サービスセンター」が行っている主な留学生支援業務は、次の通りです。他の2つのセンターも同様の業務を行っています。(詳細は各センターにご照会ください)

●求人情報等の提供
留学生を対象にした企業求人を公開し、紹介しています。また、留学生の個別の就職相談にも応じ、留学生向け就職面接会も開催しています。
2007年には、全国47都道府県、約300の国公私立在籍の大学生、大学院生など3,720人が同センターに求職登録をし、このようなサービスの提供を受けました。

●就職活動支援
留学生を対象に、就職活動のガイダンスを行っています。エントリーシート作成の仕方や面接の受け方などを個別に指導し、また、ビジネスの場でのマナーや服装に関するセミナーなども開催しています。

●専門アドバイザーによる在留資格などの相談
日本企業に就職する場合には、留学ビザから就労ビザへの切り替えが必要です。 
このような在留資格などに関する留学生からの相談に、担当アドバイザーが懇切丁寧に答えます。

●留学生インターンシップの実施
日本企業で実際に仕事をしてみるインターンシップでは、日本企業の風土や慣習を実感するとともに、専攻科目と関わりのある企業での実習、挨拶、電話応対などビジネスマナーの修得といったことができます。センターでは、信頼できる企業と留学生との間のマッチングを行っています。次回の実施予定は、平成21年2月~3月の間の1週間程度(大学等の春休み期間)です。詳しくはセンターに直接お問い合わせ下さい。
詳細:東京外国人雇用センターホームページ「留学生インターンシップ」について!!
http://www.tfemploy.go.jp/jp/topics/Ryuugakusei_Internship20080908.pdf

日本企業への就職活動を進めるにあたっては、皆さんもぜひ、全国の「外国人雇用サービスセンター」のサービスを、積極的に活用してみてはいかがでしょうか。

●各外国人雇用センターの情報

東京


東京外国人雇用センター
住所 106-0032 東京都港区六本木3-2-21六本木ジョブパーク地下1階
電話 03-3588-8639 ホームページ http://www.tfemploy.go.jp/
愛知


名古屋外国人雇用サービスセンター
住所 460-0008 愛知県名古屋市中区栄4-1-1中日ビル12階
電話 052-264-1901 ホームページ http://www2.aichi-rodo.go.jp/gaikokujin/
大阪


大阪外国人雇用サービスセンター
住所 530-0001 大阪府大阪市北区梅田1-2-2大阪駅前第2ビル15階
電話 06-6344-1135 ホームページ http://osaka-rodo.go.jp/hw/gaisen/


interview
アンさん

チュンゴク クインアンさん
ベトナム ホーチミン市出身

母国の大学を卒業後、2004年4月に来日。茨城県にある日本語学校で、2年間日本語を学んだのち、同県の短期大学に入学し、経済情報学科で簿記などを学ぶ。
2007年東京外国人雇用センターに求職登録をし、同センターから紹介された企業の一つである株式会社ローソンに入社。同社は、日本国内店舗数2位(2008年3月末現在)の大手コンビニエンスストア。クインアンさんは、日本人の求職者と一緒に試験と2度の面接を受けた結果、同社に採用された。同社のこの年の社員採用は、116名。そのうち、外国人の採用は10名、ベトナム人はクインアンさん1名だった。
クインアンさんは、現在、東京にある同社直轄店の一つで勤務。同社では、新人社員は、まず、店担当として店舗で働き、現場でマネージメントを学ぶ。次に店長、そして、オーナー店に対し経営指導を行うスーパーバイザーを目指していくことになる。その後は本人の努力や能力次第で様々な進路が開かれている。

短期大学卒業後、日本企業に就職したいと考えました。大学の先生に「東京外国人雇用センター」の存在を教えて頂き、求職登録をしました。インターネット上でも、たくさんの企業が、外国人に関する求人を行っており、エントリーカードを送りましたが、全く返事が返ってきませんでした。また、いろいろな企業面接会にも参加し、カードを送りましたが、これも返事がありませんでした。

「東京外国人雇用センター」からは、株式会社ローソンとそれ以外にもう一社旅行社を紹介頂き、両社とも内定を頂きました。最終的に株式会社ローソンに決めました。同社の規模が大きかったこと、また、自分もいつか、ベトナムでコンビニ店を開いてみたいと考えたからです。日本に来て、コンビニの存在を初めて知り、とても便利だと感じていました。

現在のお店で働き始めて、もう半年くらいになります。接客は好きなので楽しいです。一番嬉しいのは、自分が提案して仕入れた商品が売れたときです。日本人のアルバイト店員さんの指導やお世話をしたり、時には、面接したりといった仕事は、外国人の私にはなかなか大変ですが、店長と相談しながら何とか頑張っています。辛い時、困ったときには、本社人事課にいるベトナム人の女性スタッフの方に相談することもあります。私にとっては、頼りになるお姉さんみたいな存在で、母国語で話せるだけでもとても気持ちが癒されます。

これから、就職する方にとって一番大切なことは、早く就職活動を始めることだと思います。私の場合は、1年生の終わりから就職活動を始め、2年生の7月には内定を頂きました。早く活動を始めれば、いろいろな企業を選ぶことができます。
日本語検定をしっかりとっておくことも大切です。私は1級を持っていたことが役に立ちました。
皆さんも頑張ってください。

編集後記 - From Editor

皆さんが、限られた留学生活の中でもっと日本の文化に触れたい、また、日本人の友人をたくさん作りたいと願うならば、今回、ご紹介したようにお住いの地域に様々なサービスが用意されています。日本企業への就職のためには、「外国人雇用サービスセンター」のような公的機関のサービスもぜひ活用してください。その他にも皆さんの留学生活を支援する様々な制度やサービスが皆さんのために用意されています。皆さんが、これらの制度やサービスを有効に活用し、留学生活をより充実したものにされることを期待しています。

このメールマガジンや、Study in Japan-Comprehensiveuide(http://www.
studyjapan.go.jp/
)は、皆さんの留学生活をサポートします。質問やコメント、取り上げてもらいたいトピック、また、留学生仲間に役立つ情報などを是非お寄せください。メールアドレスは、webmaster@studyjapan.go.jpです。

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