

広島大学
皆さんと同じ時期に来日し、現在、国費留学生として広島大学で学んでいるアルバニアからの留学生エニアン セラさん(24歳)とバングラデシュからの留学生アニス ラーマン ファロクさん(28歳)の話を伺いました。
セラさんは「国際経済学」((International Economics)を、ファロクさんは「開発経済学」(Development Economics)を修士課程で専攻しています。
広島市は、ご存知のとおり、世界で初めて原爆が投下され、今では、世界平和のメッセージを発信し続けている都市です。二人が学んでいる広島大学は、昭和24年に国立大学として設置された大学です。以前は広島市にありましたが、昭和57年以降、東広島市の郊外にキャンパスを移していきました。美しい自然の中に広々としたキャンパスを持つ大学です。
● 日本人学生などとどのように交流していますか。
 エニアン セラさん
<セラさん>
チューターが、自分の友達を沢山紹介してくれたので、すぐに日本人の友達がたくさんできました。アルバニア人は、国内人口の3倍以上の人が海外で生活しているといわれるほど、順応性の高い民族です。私もすぐに日本の人々や海外の留学生たちと親しくなりました。
昨年の夏には、大学の近くの湖のほとりで、日本の学生や海外からの学生300人と一緒にレイクパーティーを楽しみました。最近では、オーストリアから来た学生がアレンジしてスペシャル・オーストリアワインパーティーをやりました。大学でもウエルカムパーティーや皆が、自分の国の舞踊や歌を歌ったり踊ったりするパーティーも開いてくれ、皆と仲良くなることができました。それに、居酒屋にもよく友達たちと行きます。日本の友達たちはとても親切で、困ったときにはすぐに助けてくれます。私は何より日本人の笑顔が好きです。
 アニス ラーマン ファロクさん
<ファロクさん>
私は、イスラム教徒なのでお酒は飲みません。ですから、セラさんのパーティーには参加したことがありません。どちらかというと、自宅に人を招いて食事をすることが多いです。
妻の方がたくさん日本人の友達を作っていて、自宅には、大学の先生や知人たちを招きます。私は、広島県住宅供給公社が運営する公共住宅、サンスクエア東広島に住んでいますが、ここにはバングラデシュから来ている方が数人いますし、近所にもバングラデシュの人たちが住んでいます。その人たちと一緒に大勢で集まることもあります。大学で用意してくれたパーティーには私も参加し、楽しみました。
● 日本に来て困ったことはどんなことですか。ホームシックになることはありませんか。
<セラさん>
大学院の入試が難しいのではないか、と心配しました。しかし、入試は英語で受験できましたし、それほど難しくはありませんでした。幸いなことに私の専攻は英語で授業を受けられるので、言葉の問題はありません。一方、日本語を学ぶ機会が少ないので、来期は日本語の講座を受講しようと考えています。
最近、確定申告の通知が届いたのですが、奨学金を収入として申告しなければいけないのかどうかわからず、役所に行き確認し、収入ゼロで申告しました。一人で役所に行き、日本語で話をすることができました。
<ファロクさん>
私は、最高得点で入学試験に合格しました。授業もセラさんと同様、英語で受講できるので勉強の上での言葉の問題はありません。
一番困ったのは、食事の問題です。今は、東京にあるイスラム教徒用の食材を提供してくれる店からインターネット経由で注文し、食材を取り寄せています。料理は妻がしてくれるので問題ありません。
郊外の学校なので、学校に通うのに自転車が便利なのですが、私は最初自転車に乗れず困りました。
● 将来の目標は。
<セラさん>
日本は、世界の沢山の国々に影響を及ぼす政治力を持っている国です。その国で、国際経済学の研究ができることは楽しいことです。私の父は母国アルバニアで政治家をしており、以前は国会議員でした。私も、父親同様、母国で政治家になりたいと願っています。そして、日本で学んだことを生かして、特に自国の経済面の改善に取り組みたいと考えています。
<ファロクさん>
私は、今、バングラデッシュの既製服分野に関する研究をしています。この分野は、我が国の輸出において最も高い利益をあげており、今後の国の発展において最も重要なテーマとなっています。そして、今、日本の大学の研究の質の高さを感じています。私の指導教官は大変高い見識を持ち、そして、協力的です。しかも、とても安全な環境で研究することができます。日本に来てよかったと思います。母国の後輩たちにも日本に留学することを勧めたいと思います。私は、母国をとても愛しています。将来は、是非、日本での研究を元に、エコノミストとして母国に貢献したいと考えています。
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