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私立大学留学生別科 インタビュー

尹 瑞延(ユン ソヨン)
韓国 光州出身
一橋大学社会学部入学

昨年11月に「日本留学試験」を、今年2月に一橋大学の「私費外国人留学生入試」を受験し、その両方の試験の結果、一橋大学の社会学部に合格することができました。「日本留学試験」では、「日本語」、「数学」、それに政治・経済、地理、歴史の3分野から出題される「総合科目」の試験を日本語で受けました。「私費外国人留学生入試」は、日本語論文の読解の試験でした。

私はメディアに関心があり、大学ではこのテーマについて特に学びたいと考えています。将来は、自分の学んだことを生かせるなら日本、韓国のどちらで働いてもよいと思いますが、これから大学に入るところですし、まだはっきり決めないでおこうと思っています。

私は、中学時代、英語以外の言語を学びたくて、あまり深い考えもなく、ごく初歩の日本語を学んでいました。高校に入ると受験勉強で日本語の勉強どころでなくなりました。少しでもよい成績を上げ、レベルの高い大学に入りたいと思い、受験勉強ばかりの高校生活を送っていました。

ところが、高校3年生の初めに病気になって入院してしまい、とても落ち込みました。友人も受験勉強で忙しく相談相手もいませんでした。そんなとき、たまたま中学の時の日本語の教科書をめくっていたら、はっとしました。「これ、やりたい」と思いました。それまで、自分の夢などなく、ただ、よい成績を上げればもっとよい大学に入れる、としか考えないできた自分でしたのに…。日本語を勉強しているうちにおもしろくなりました。受験勉強では味わえなかった、知っていく喜びを感じました。そして、日本で学びたいと思い、両親にお願いしました。心身ともに弱っていた私が立ち直り、本気で頼んでいることを深く受け止めてくれた両親は承知してくれました。

拓殖大学の留学生別科を選んだのは、別科が大学の中にあって、カリキュラムもしっかりしており、進学のための環境として適切なのではないか、と考えたからです。知り合いにここから早稲田大学に進学し、今、ソフトバンクに勤めている人がいて、この人にいろいろと相談にのってもらい、ここで学ぼうと考えました。

拓殖大学の留学生別科では、必修科目の「日本語」、「日本事情」、「英語」以外に選択科目として、「数学」と「地理歴史」、「現代社会」を学びました。私は、両親にできるだけ経済的な負担をかけたくないと思い、授業料の安い国立大学に入るために一生懸命頑張りました。

私は、日本語能力試験の2級を韓国でとっていて、日本語の能力についてはある程度自信をもって来日しました。ところが、実際にはまったく会話ができず、ショックを受けました。人によってイントネーションが異なり、話す速さが違います。男女によっても言い方が違います。話すのはともかく、聞き取りができませんでした。コンビニで「袋は必要ですか?」と言われたのに、「袋」と「ストロー」を聞き違え、「いらない」と答え、たくさんの品物を両手に抱えて帰ったこともありました。それから、とても真剣に勉強を始めました。

日本語の勉強でとても有効だと思ったのは、インターネットの活用です。わからない言葉を聞いた時には、Yahooなどの検索に打ち込みます。すると、その言葉を含んだ文章がたくさん表示されますから、それを全部読んで、この言葉がどんなときに、どのように使われるかを学びました。テレビはずっとつけておきました。そして、女性アナウンサーなど、女性の話し方を真似るようにしました。

中国や台湾の学生は、漢字に慣れているため、日本語の読み書きが早くできるようになるので、羨ましく思いました。韓国では、日常生活では漢字をほとんど使わず、勉強する機会も少ないため大変でした。会話については、日本語と韓国語の文法が似ていることもあり、韓国人の方が有利なようなので、その点では「韓国人でよかったな」、と思いました。

留学生別科に来て、よかったと思うのは、授業の進め方です。先生方は、同じ内容を繰り返し、繰り返し、留学生にわかるように反復して教えてくれました。私は、復習が好きで、何より大事だと考えていますが、一人では復習しきれないところを、先生たちが丁寧に補ってくれました。

一橋大学では、第2外国語として、日本語を学びます。これから使える日本語の単語の数も増やし、自分の思っていること、考えていることを日本語で日本人と同じように表現し、討論もちゃんとできるようになりたいと思います。

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