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帰国留学生会とは何ですか?

多くの元留学生の方が、せっかく日本で勉強しても自分の国に帰ってしまうと日本との関係を維持するのは難しい、とか、せっかく勉強した日本語を使う機会がないので忘れてしまう、と感じているようです。そんな悩みをどうしたら解決できるのでしょうか?


帰国留学生会とは、かつて日本で勉強した元留学生がお互いの連携を強め、人脈を形成し、母国社会での留学生(元留学生)の地位 向上を図ることなどを目的に結成された同窓会組織です。現在、全世界で組織されている 帰国留学生会 は120カ国・359団体に上ります(2012年8月現在、在外公館等を通じて外務省で把握している分)。


これらの会は、帰国留学生の皆さんの努力によって設立されたもので、皆さんの母国と日本の交流の窓口として大きな役割を果たしています。日本にとっても非常に大切な存在です。ですから、日本政府は、在外公館などを通じて活動経費の一部支援・協力を行っています。

どのような活動をしているのですか?

帰国留学生会はさまざまな行事を行っています。いくつか御紹介しましょう。


1)帰国留学生のネットワークの形成
帰国留学生会の最も基本的な活動は、帰国留学生相互の親睦・懇親を深めることです。
様々な情報を交換し、人脈の形成を図るために会合を開催したり、会報やニュースレターを発行したりといった活動を行っています。


2)これから日本へ留学する人や留学希望者に対する支援
会員自身の留学経験を生かして、日本への留学に関する情報の提供や、留学希望者・予定者へ実際の日本での日常生活や学生生活を送る上でのアドバイスなどを行っています。具体的には、日本留学説明会の開催、国費留学生採用者への渡日前オリエンテーションの実施などの協力を行っています。


3)日本紹介のための活動
各帰国留学生会は日本紹介のための様々な催しを開いています。以下のような活動は、皆さんの母国の人たちに日本をもっとよく知ってもらうために、そして皆さんの母国と日本との友好親善に重要な役割を果 たしています。
i)生け花、茶道など日本の文化の紹介や普及
ii)日本映画の上映会
iii)帰国留学生の専門的知識や経験を生かした講演会やセミナーの開催
現在日本で勉強中の留学生にとって最大の関心事は、やはり帰国後の就職や処遇にあると思います。日本の留学経験が帰国後どの程度有効に活用できるのかということは大きな問題です。帰国留学生の皆さんが帰国留学生会を組織して、上記のような様々な活動を通じて母国社会で活躍しているということは、今後の留学生にとって大きな励みになるものです。帰国留学生会は現在の帰国留学生のための活動であると共に、未来の日本への留学生のための活動でもあるのです。

帰国留学生会の分布と歴史を教えて下さい。

世界各国で組織されている帰国留学生会は120カ国約359団体になります。そのうち、日本との留学生交流の歴史が古く、日本への留学生数の多いアジアに最も多くの帰国留学生会が設立されています。


地域ごとの帰国留学生会分布
(世界の帰国留学生会リストのページ)


歴史を振り返ると、最も古い帰国留学生会組織が1951年にタイで設立されて以降、1970年代までに東南アジア及び東アジア、1980年代には南アジア、1990年代には中南米及びアフリカで帰国留学生会が設立されており、時代と共に帰国留学生会が全世界に広がってきていることが分かります。


1951年 タイにおいて設立
1963年 インドネシアで設立
1970年代 シンガポールフィリピンマレーシア 等東南アジア地域で設立
1973年 韓国で設立
1974年 香港で設立
1986年 インドで設立
1990年前後~ アジア以外の地域(中南米やアフリカ諸国)にも設立

どのような人が参加していますか?

ひと口に「帰国留学生会」と言っても、その構成員は各留学生会の設立の事情やその国・地域の事情を反映した特色があります。 ひとつは東南アジアの帰国留学生会などのように、政治・経済・産業・行政・学術など幅広い層の元留学生から構成されているものです。大学学部留学の場合、卒業後の進路は多岐にわたるためにこのように幅広い層の帰国留学生会ができるのでしょう。


また、韓国(釜山)などの帰国留学生会のように大学や研究機関などで専門的な研究活動を行っている元留学生によって構成されているものもあります。これらの研究者層は専門分野を通 じて帰国留学生間相互や日本の大学や研究機関と結びつきを保っているために組織化が図りやすかったものと思われます。中国や韓国の場合は、帰国留学生の数自体が多いのでそのすべてを結集して留学生会を組織することは難しく、教育や研究職に従事する人たちが中心となって組織しているようです。


そして、帰国留学生の人数が少ない国や地域では、JICA(国際協力事業団)やAOTS(海外技術者研修協会)などのプログラムによって日本で研修した人たちの同窓会組織に帰国留学生が加わっています。活動内容は日本での留学・研修などの経験を生かして母国で活動しているという点では、その他の地域の帰国留学生会と同じです。


このように国や地域によって帰国留学生会の設立のしかたは様々ですが、すべての帰国留学生会に共通 することは、帰国留学生の母国社会での地位向上や対日理解の促進などを中心に活動を行っているということです。

帰国留学生会の皆さんに期待すること

私たちは元留学生の皆さんにこんな期待をしています・・・


1)元留学生の皆さんに、日本で勉強したことを自分の夢の実現のために大いに役立ててもらいたい
2)皆さんの母国と日本とが、今以上にお互いを理解し友好親善を深めるための掛け橋になってもらいたい


皆さんが、帰国留学生会活動を通じて皆さんの母国と日本との友好親善の架け橋になることを切に祈ります。


また、残念ながらまだ帰国留学生会が組織されていない国・地域出身の留学生の皆さん、ぜひ皆さんが帰国されたときに皆さんの母国にも帰国留学生会を作ってください。

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