留学生インタビュー

なぜ日本に留学をしようとしましたか?

高校を卒業する頃からどこかの国へ留学したいと思っていました。しかし特に何を勉強したいという目標がなかったので、中国の短期大学へ通いました。そのとき、子供の教育ソフトに載せるアニメを制作する会社でアルバイトを始め、徐々に私はアニメが好きになり、もっと勉強をしたいと思うようになりました。短大を卒業後、アニメが盛んな日本へ留学することを決めました。

今の専門分野を選んだ理由

私は昔から絵を書くのが好きで、高校は美術高校へ通いました。大学まで絵は紙に書くものだと思っていましたが、アルバイトでアニメに携わってから、絵の中のキャラクターを動かして、命を吹き込むことに夢中になりました。また、これをきっかけに、動いている映像を通して表現することにチャレンジしたいと思うようになりました。日本に来て、武蔵野美術大学の映像学科なら映画、ドラマ、ドキュメンタリー、写真、アニメ、メディア・アートの制作を学ぶことができると知って、迷わず映像学科を選びました。

大学院での研究の状況

現在制作中の作品は、北京の四合院の背景と自分で書いたキャラクターとを合わせるアニメーションです。四合院(スーフーユアン)は明代から続く北京の庶民の住宅です。真ん中に庭を置き、四方に家を配した古典的な住宅様式で、外からは高い塀によって中を見ることが出来ないようになっています。この四合院と四合院の間のごく細い通り道を「胡同」(フートン)と言います。700年近く続いてきたその親しみやすい路地(フートン)と中庭を囲む平屋住宅(四合院)は、今や中国を席巻する再開発と経済発展の荒波に飲まれて容赦なく取り壊されています。私の父の年齢の人たちはこの四合院をとても愛しています。しかし破壊されて行く四合院の現実を止める事が出来ずにいます。そんな状況を見て、私たち若い世代が何をすべきか、これからの北京はどうなるのかという事を見る人に考えさせたいと思い、四合院を制作テーマに決めました。また失われつつある四合院を映像として残したいと思い、この制作にとりかかりました。この制作を完成するためには、まず絵コンテを作り、これをもとに四合院の町を撮影します。撮影後、さらにもう一度構成に修正を加え、二次撮影に入ります。そしてやっと編集に入れます。来年の12月くらいに完成予定です。

大学生活をどのように送っていますか?

私は、週3日間学校へ行き、他の日は家でアニメーション制作に取り組んだり、展示会を見に行ったり、大学の違う専攻の友達と互いの課題について意見交換したりしています。週3日の学校は、一般科目の授業に出て、図書館で本を借りたり、イメージライブラリーという場所で映像資料を見たりしています。また、教授とは基本的に週1回会って、研究の進行状況を報告し、先生からアドバイスを貰っています。とても忙しい毎日ですが、充実していて、アニメーション制作技術の発達した日本に留学できて本当に良かったと思っています。

掲載日:2002年12月19日