留学生インタビュー

今年4月から東京女子医科大学大学院で研究生として消化器学を専攻しているアファグ・アスラノヴァさん。祖父、叔父、叔母、姉が医者という環境で育った彼女は、自分も人の役に立ちたいという思いで医者を目指しました。

アゼルバイジャンの大学で修士課程を修了した後、一年間ドイツに研究留学をしたアスラノヴァさんは、世界的にも医療レベルの高い日本で自分の医療の知識と技術をさらに高めたいと考えました。そのとき日本政府奨学金の存在を教えてくれたのが、同じくこの奨学金を得て東北大学大学院で博士号を取得し、3年前に帰国した彼女のお姉さんです。

日本政府奨学金の申請に必要な書類や留学先の大学選びについては、アゼルバイジャンの日本大使館の担当者がわかりやすく説明をしてくれて、手続き上で不安に感じることは何もなかったとのこと。しかし「医学部の研究はすべて英語でできる」と聞いていた彼女が唯一心配だったのは日本語の日常会話。ひらがなとカタカナだけしか勉強しておらず、買い物など不便はないかと不安だったと言います。

そんなアスラノヴァさんですが、来日後、日常のコミュニケーションを通じて日本語の知識が増してくるにつれて、能、相撲など日本の伝統文化に魅かれるようになりました。寺社や仏閣を訪ねて、そこで祈っている人の姿を見るのも好きだと語ります。

もともと医師の技術力と最先端の治療施設が整備されていることが決め手となった日本留学ですが、日本人の教授については、厳しく近寄りがたい人物像をイメージしていたそうです。内視鏡による胃や食道の初期癌の新しい治療法の習得を研究の中心とする今、そのイメージはがらりと変わりました。「日本ではどんな些細な質問でも、わからないことがあればいくらでも助けてくれる。教授陣は英語が得意な方ばかりではないのでうまく理解できないことがあるけれど、そのときは別の教授が助けてくれたり、言葉で正確に伝わらなければ図で示してくれたり、わかるまで丁寧に教えてくれるので感謝している」と彼女は語ります。

「地理的に近かったドイツとは違い、日本はアゼルバイジャンと遠く離れていて、家族とすぐに会うことができず寂しい気持ちになることはあるけれど、自分の目標がはっきりしているので、途中で挫折することは絶対にない」と力強く語るアスラノヴァさんです。

掲載日:2010年12月24日